排熱衛星/COOL SAT.
温暖化がキツイこの頃です。
少し古い話だが、ヴァージングループのリチャード・ブランソン会長と、自分の家の電気代が目一杯なのは気にしないアル・ゴア前米副大統領が、大気中の二酸化炭素を、年間10億トン以上回収する方法を発明した人に2500万ドルの賞金を出すと、発表した。
しかし、現状でクロロフィルによる炭酸同化作用以上の二酸化炭素処理法があるんだろうか?
完全に自分の夢想だが、二酸化炭素が減らせないなら、せめて熱だけでも宇宙に排出出来ないだろうか?
排熱衛星(COOL SAT.)などというのを、2、3年前から考えていた。当初はこれを題材に、一本シナリオでもと考えていたが、のっぴきならない昨今、誰かの刺激にでもなればと書き連ねてみます。
自分は工学が専門でないので勘違いなところなど、多々あると思います。
気づかれましたらご一報頂けると幸いです。
【仕様】
大気圏にある吸熱ラジエター部分と、地球低軌道上の放熱部分で熱交換を行う。
衛星本体は高度350Km程度の地球低軌道上に投入。
大気圏での摩擦熱を最低限にするため、自転方向に回転させる。
吸熱部分は、成層圏の上、中間圏(高度50km~80km)もしくはその上の熱圏(高度80km以上)に設定する。熱伝導部分はおよそ300kmになる。 とてつもなく長い構造体であるが、現在、ごく初期の研究が行われている「静止軌道エレベータ」は静止軌道から地上まで36000kmの長さを必要としてい る。それに比べれば10分の1以下であるが、やはり長い。
ユニット化して連結することにより排熱量を増やす。
温度差を利用したゼーベック効果等々による発電により、システムの維持を行う。
【問題点】
どの程度の排熱は出来るのだろうか?また効率の問題もあるだろう。
自分は工学の専門ではないためこれ以上の、特に実際の排熱量の計算はほぼ絶望である。
また、事故を起こした場合、相当の被害が考えられる。吸熱部のラジエターの太さにもよるが、ワイヤー程度に細くしたとしても、長さ300Kmの鋼鉄線が地上に降ってきたときの災厄は想像すらしたくない。
あとは、アメリカ政府の言っていた、 宇宙に設置した巨大鏡で太陽光を反射するしかないんだろうか、、、、
エントロピーという観点から考えると、
所詮地球という閉鎖系で、二酸化炭素をどうこうするには限界があるだろう。
化学的、物理的かは分からないが、化石燃料による処理方法で二酸化炭素を処理しようとしても、
処理にかかるエネルギー消費で二酸化炭素は絶対に増える。
太陽光など自然エネルギーでの処理が出来るなら、まだ希望の光は見える。
ともかく、大気中にばら撒かれた二酸化炭素のエントロピーを減少させるには、
異なる系、即ち宇宙空間を含めることによって、エントロピーを減少させるしかないだろう。
そう考えると改めて、サンゴの二酸化炭素吸収力と、植物の炭酸同化作用の偉大さに気づかされる。
小手先の温暖化防止策がテレビや新聞で声高に叫ばれているが、
何故、車に乗るのを控えましょうや、消費を限りなく節約しよう、
化石燃料に消費抑制のための税金をかけようと言った、
核心なところが言われないのだろう、、、、
まぁ、分かってはいるが、、、、
困るのは自分だし、、、、でも。
(2007.2.22)